第3回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

    佳作  茨城県 つくば市立茎崎第一小学校 一覧にもどる

    「人が作ったものを使うときのルールとマナーを考えよう」

    担当教諭 坂本 白百合

    受賞のことば

    高崎中学校・写真

    昨年度に引き続いての入賞、光栄に思います。今年度は、昨年までの実践を更に深め、WEBページにおける著作権に焦点を当て、社会科との関連を図りながら取り組んで参りました。

    本単元で重視した点といたしましては、社会科の学習の中で様々な著作権に関わる際に、どうするべきなのかを、その都度児童が考えるよう配慮したところにあるかと思います。制作者の意図や願いに着目することで、著作物についての理解を深めることができました。また、集会活動や委員会活動等において学校全体で著作権について考える機会を設けたことで、全児童が著作権についての意識付けを図ることができたものと考えております。今後も、学校全体で著作権教育に取り組んでいけるよう努力して参りたいと思います。 (教諭 坂本 白百合)

    教育活動の概要 題名 「人が作ったものを使うときのルールとマナーを考えよう」
    対象学年 小学4年生
    授業科目 社会科・総合的な学習の時間
    授業時間数 12時間
    実施期間 平成19年10月~11月
    レポート・教材
    ねらい

    「著作者と著作物を尊重する態度の育成」を目指し、制作者の気持ちに気づきそれを思いやる態度を育むことをねらいとしている。制作者の意図や思いにふれることで、著作物をどのように活用していけばよいかについて自分なりの考えを持つことができるようにする。

    児童が著作権についてまとめたものは、互いの考えを伝え合い著作権についての関心を高め、ねらいに迫りたいと考えた。

    内容

    社会科で県内にある様々な施設について、各市の観光課等のwebページや、送付されたパンフレットなど様々な著作物をもとに学習を展開した。その際、表されているものについて、どのように自分たちが活用していけばよいかを考えることで、著作権についての関心を高めることができるようにした。制作者に質問し、表した人の作品への思いを知るとともに、集会活動などとの関連を図ることで、自他の著作物を大切にする態度を育めるようにするとともに、他の人の作品などを勝手にコピーしてはいけないことや、よい場合もあることを理解する。

    成果と課題

    社会科との関連を図り、自分たちの学習活動と関連づけて著作権についての指導を行ったことで、制作者の思いや工夫を知り、自他の作品を大切にすることができた。また、社会科で、様々な著作物を活用して自らパンフレットを作成したことで、引用の際には、制作者や著作物への配慮が必要であることを実感することができた。それにより、なぜ、著作権が必要なのかということにも、考えを及ぼすことができた。こうした学習を通して、著作物やコピーの禁止・授業で活用する際の著作物の複写について等、著作権についての基本的な知識を身につけることができたと考える。尚、今度の課題としては、学年の発達段階を考慮した、効果的な学習計画の在り方と児童の実態に即した教材開発が挙げられる。

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