第3回 入賞事例

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    佳作  茨城県 つくば市立高崎中学校 一覧にもどる

    「研究計画書をつくろう」

    担当教諭 髙崎 満

    受賞のことば

    高崎中学校・写真

    今回は、総合的な学習の時間の中で、研究計画書としてまとめたものを見直す実践でした。直接「著作権」そのものには触れず、計画書の中で、インターネットや図書の情報など、他者のつくったものを区別する活動でした。総合的な学習の時間の流れの中で、必然的に、「著作権」や「引用」について意識させることができたと考えています。今回の受賞を元に、さらに著作権に関する教育実践を積み上げていきたいと思います。ありがとうございました。
    (教諭 髙崎 満)

    教育活動の概要 題名 「研究計画書をつくろう」
    対象学年 中学1年生
    授業科目 総合的な学習の時間
    授業時間数 8時間
    実施期間 平成19年9月~10月
    レポート・教材
    ねらい

    中学1年生という発達段階を考慮して、著作権全体の学習ではなく、生徒たちが直面する著作物の引用方法を確認する。他者の考えた「著作物」を尊重して「引用」することを通して、一人一人が自分の考えの根拠を示したり、考えの補強をしながら、よりよく個人研究を進めようとする態度を育成したいと考えた。

    内容

    個人研究のテーマや内容などを研究計画書にまとめる活動の中で、研究計画を見直す活動を行う。一人一人の研究のテーマ設定や、活動計画の中で、「自分の考え」と著作物からの「引用」を分けさせる。これらにより、「自分の考え」と著作物からの「引用」との関係を考えさせる場面を設定する。

    成果と課題

    研究計画を見直す過程において、テーマ設定や活動計画では、ほとんどが他者からの情報で占められていることに気付かせることができた。また、他者からの情報を上手に引用することで、著作権を尊重しながら、自分の考えを補強できることに気付かせることもできた。

    著作権を尊重して、自分の著作物に使うための実用面での理解は深まったが、著作権の必要性など概念的な理解を深めるための計画的な指導が必要である。

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