第6回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

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    著作権で文化の発展を守ろう −著作権の意義を学ぶ−

    担当教諭 高野 みか

    受賞のことば

    増穂商業高等学校・写真

    このような素晴らしい賞をいただき、生徒ともども本当に喜んでおります。この実践を通して、生徒達は著作権の意義を学び、権利を守ることの重要性に気付いたようです。さらには実践後、作文や短歌、インタビューなどに取り組む中で創作の苦労を知り、「著作権は創作への熱意を後押しするためにあるのだ」と、著作者側の視点で著作権の必要性について考えることができるようになりました。

    本校は「生きた商業教育の実践」を目指し、商品開発などを行っていますが、著作権の知識は活動に不可欠であると実感しております。また、卒業後約半数社会人となるため、社会で通用する力をつけるには、やはり著作権の知識は必須です。だからこそ、1年生という早い時期に著作権について学び、基本的な知識を身に付けることは、さまざまな活動に取り組み、発展させていく基盤となるのではないかと考えております。これからも、様々な形で学習を進めていきたいと思います。 (教諭 高野 みか)

    教育活動の概要 題名 著作権で文化の発展を守ろう −著作権の意義を学ぶ−
    対象学年 高校1年生
    授業科目 国語表現
    授業時間数 4時間(平成21年度)
    2時間(平成22年度)
    実施期間 平成21年9月、平成22年9月
    レポート・教材
    ねらい

    「国語表現」の授業内などで作品制作をする際、著作権に対する知識を持つことでよりよい作品制作につなげたい。
    また、本校は商業高校という特性を生かし、商品開発やホームページ作成なども行っている。その際にも、著作権は重要であるため、1年生のうちから意識付けを図りたい。

    内容

    著作権について基本的な知識を学んだ上で、グループで「もし著作権がなくなったらどうなるか」と話し合い、発表を行う中で考えを深めた。

    成果と課題

    著作権に対する知識を深めたことで、著作権の重要性に気付いた生徒が多かった。同時に、「著作権を守らなければならない」という意識付けはかなりできたように思う。
    これから創作活動を続けていく上で、著作権は侵害してはならないだけでなく、「自らの権利を守ってくれる存在」であるという側面も気付かせていきたい。

    児童・生徒の感想
    • 著作権がなくなったら、本物の価値がなくなってしまうと思います。そうなることで、新しい作品やオリジナルのものを考える人が減っていき、日本は発展しなくなってしまいます。同じようなものばかりがあふれ、上へ上へと成長していけなくなってしまうのではないかと思いました。
    • 私はもしもこの世に著作権というものがなくなってしまったら、新しい作品が生み出されなくなると思います。なぜならば、著作権がなかったら真似し放題なので、作者は利益が入らないし、新しく作ってもまた真似をされてしまうので、創作意欲がなくなると思うからです。そうなると世界中似たような作品ばかりになってしまい、とてもつまらない世の中になってしまうと思います。だから、著作権はあったほうがいいとこの授業を通して思いました。
    選考委員コメント

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