第2回 入賞事例

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    「合成写真作りで著作権を学ぼう」

    担当教諭 田中 靖浩

    受賞のことば

    西小学校・写真

    4年生の制作活動体験を生かした著作権教育の実践を評価していただけたことを、光栄に思います。子ども達は実際に体験したことをもとにして考えます。自分たちが制作したものを契機にして話し合うことによって、実感を持って学ぶことができました。教師の意図や単元の組み立て方を評価していただけただけでなく、実践の改善についてのアドバイスもいただけたことを、ありがたく思います。著作権を含む情報モラル学習については、年間を通して子ども達に力をつけていくことをねらっています。本実践だけで学習が終わるのではなく、他の学習活動につなげていくことができるものと考えています。受賞を励みにし、今後の実践につなげていきたいと思います。ありがとうございました。
    (教諭 田中 靖浩)

    教育活動の概要 題名 「合成写真作りで著作権を学ぼう」
    対象学年 小学4年生
    授業科目 総合的な学習の時間
    授業時間数 12時間
    実施期間 平成18年5月~7月
    レポート・教材
    ねらい  作品作りの実際の体験を通して、著作権を尊重することの大切さを学ぶ。
    内容  合成写真の作成体験を行い、事後に作品を見直すことにより、作品の著作権について考え、情報モラル教育の一つとしての著作権を尊重することの大切さに気づかせる。合成写真作りにあたっては、まず合成写真の特性について知り、自分たちでもおもしろい写真を作ってみることにする。実際の作成にあたっては、「行ってみたいなこんなところ」というテーマで、各自がふだんは行かれないところに行って、ふだんはできないことをやってみようという発想で、デザインした。その上で、必要な背景と主体を考え、主体については、各自が友達と協力しながらデジカメで写真を撮り、素材として準備した。背景については、子ども達の希望を聞いて教師が準備した。そろった素材を用いてお絵かきソフトで合成写真を作成した。作成後、作品のおもしろさや工夫を皆で共有した。その後、著作権の学習を行った。各自の準備したデジカメ画像は確かに自分の用意したものであるが、背景の画像は他者の作品であることに気づく。そこで、デジタルコンテンツ教材を用いて著作権の概念とどのように配慮すればよいのかを学習した。
    成果と課題  子ども達は、実際の制作体験とつなげて著作権の大切さを身をもって学ぶことができ、体験とつなげる事の大切さが明らかになった。一方、子ども達の情報発信活動の広がりに合わせた多様な素材についての著作権理解が必要であり、体験活動とつなげながら随時指導を重ねていく必要がある。

    ・レポート「図2提示教材画像」の出典
    広島県教科用図書販売株式会社「事例で学ぶNetモラル」

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