第8回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

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    著作権のルールとマナーを考える
    ~総合的な学習の時間「取手市の未来を考える」における
    情報収集や発信を通して~

    教諭 坂本白百合

    受賞のことば

    茨城県 取手市立藤代南中学校

    この度は栄えある賞をいただき感謝申し上げます。

    本校では,中学校における著作権教育を,総合的な学習の時間の中に位置づけ,生徒が情報を収集する際や,自らが情報発信を行う際に必要なスキルと考え,指導に取り組んでおります。作品制作や作品管理に関わる方々の話を聞くことで,著作物について理解し,許諾を得ることの大切さに気付くとともに,自らが著作者となることで,作者の思いを実感することができるようになったこと,何より嬉しく感じております。

    今回の受賞を励みに,これからも,生徒が著作権について理解を深めることができるような実践を行って参りたいと思います。ありがとうございました。

    教育活動の概要 題名 著作権のルールとマナーを考える
    ~総合的な学習の時間「取手市の未来を考える」における
    情報収集や発信を通して~
    対象学年 中学1年
    授業科目 総合的な学習の時間
    授業時間数 2時間  ※ 総合的な学習の時間全体を通しての取り組み
    実施期間 6月「情報収集と著作権」、11月「情報発信と著作権」
    レポート・教材
    ねらい

    中学1年生は,総合的な学習の時間で「取手の未来を考える」をテーマに取手の魅力について調べ,そのよさを発信する活動を行っている。芸術のまち取手市にある様々な著作物に親しみ,作者の思いに触れるとともに自ら制作することを通して,著作権の大切さを実感し,正しい判断ができるようにしたいと考える。

    内容
    1. 作品への思いや願いを知り著作権の意義と役割について理解する。
    2. 情報収集の際の,許諾や引用について理解し,正しく判断することができる。
    3. 情報発信の際の,二次的著作物について理解し,正しく判断することができる。
    成果と課題

    著作権についての理解が深まり,引用の明記や許諾の必要性について正しく判断ができるようになった。今後は横断的な学習の取り組みや手引きの活用により,更に定着を深めたい。

    生徒の感想
    • 「アートギャラリーきらり」で取手美術作家展を見にいく前に,先生から,デジタルカメラで記録をとったりする際に,気を付けることについて話を聞きました。「アートギャラリーきらり」で開催されている取手美術作家展は,取手に住む作家の先生方なので,施設内の様子や展示されている作品を撮影することが,許可をとれば大丈夫だということが分かりました。また,先生からいただいたプリントに,デジタルカメラを使うときの注意点がかいてあったので,分かりやすかったです。
    • でも,そのときの先生の話の中で,茨城県立美術館や東京にある美術館などでは,館内で写真撮影してはいけないのだということを知りました。展示されている場所や状況によって、異なることが分かりました。
    • 「アートギャラリーきらり」では,文化芸術課の方や作家の方から,たくさんお話をきくことができました。作品を大切にしていることや、見る人にも丁寧に扱って欲しいと願っていることが分かりました。わたしは、美術部員で自分も、絵を描くので、自分の作品も大切に見て欲しいと思いました。
    • 取手の観光ガイドブックなどをもとに,カルタつくりをしました。観光ガイドブックや取手市のホームページをもとに,五十音順に,取手の文化財や特徴をさがして,カルタの言葉を考えました。できたカルタは小学校に送りましたが,わたしたちが一生懸命につくったものなので,小学生にも大切に遊んで欲しいと思いました。
    選考委員コメント

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