第8回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

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    著作権利用のマナーを身につける
    ~CRIC著作権情報センターのWeb教材に学ぶ~

    教諭 成瀬 正和

    受賞のことば

    愛知県 岡崎市立羽根小学校

    本校における情報モラルを育成するための取り組みが,優良賞という高い評価をいただいたことを大変光栄に思っております。

    本校は,地域のICT活用の推進校として実践を進めてきました。ところが,著作権意識となるととても低く,子供のスキルが上がるとともに,ネットワーク上のデータの無断転用などの問題は頻繁に起きる事態となりました。その都度対象者に指導はしてきましたが,学校体制で適切な対応ができていたとは言えませんでした。そこで,問題が起こった際にピンポイントで抑えるべき身近な教材と,系統的な「心を育てる」教材を適切に利用することで,子供の著作権意識を高めることができるのではないかと考え,本実践に取り組んできました。今回,このような評価をいただいたことで,今後も自信を持って研究を進めていけます。本当にありがとうございました。

    教育活動の概要 題名 著作権利用のマナーを身につける
    ~CRIC著作権情報センターのWeb教材に学ぶ~
    対象学年 小学校全学年
    授業科目 道徳、特別活動
    授業時間数 2~3時限
    実施期間 11月
    レポート・教材
    ねらい

    問題が起こった際にピンポイントで抑えるべき身近な教材と、系統的な「心を育てる」教材を適切に利用することで、子供たちの著作権意識を高めることができるのではないかと考えた。

    内容

    短く、ピンポイントで指導できる教材が身近にあればとCRIC著作権情報センターのWeb教材『授業と同時に進める著作権意識の学習』」であれば、学びの実情に即した指導ができると考え、活用に取り組んだ。また、道徳の時間を利用した「著作権利用のマナー」を身につけるための学年別授業プランを考え、全校体制での指導を進めたいと考えた。

    成果と課題

    授業者からは、「取り組みやすかった」という感想が聞かれた。また、子供に変容が見られており、効果が確認できた。課題としては、専門家を外部講師として招聘し、著作権を守るための苦労や努力を聞かせたい。

    生徒の感想
    • しんせつなきもちでも,(人の作品に)書き加えることはいけなかったんだ。(1年)
    • (主人公がどうすればよかったのかについて)真似はだめだった。(3年)
    • みかに言っておけばよかった。自分で作ればよかった。(3年)
    • 今までだれの物かなんてかんがえたコトはありませんでした。ホームページにのっている文や写真を使うのに許可が必要なことを初めて知りました。(6年)
    • 勝手に使ってはいけないことは知っていたが,許可をもらえば使えることを初めて知りました。(6年)
    • すべてのひとには肖像権という権利があることがわかった。これからは大切にしていきたい。(6年)
    • 動画の撮影も動画のアップロードも,撮影をされた側の許可を得ずに,勝手に使ってはいけないことがわかった。自分も気をつけたい。(6年)
    選考委員コメント

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