第9回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

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    プロモーションビデオ制作と発信を通して気を付けることを考えよう

    教諭 水谷 徹平

    このたびは、著作権教育実践事例最優秀賞ということで、身に余る評価いただき、大変光栄に感じております。本実践では、6年生を対象に、総合学習での活動内容と伝えたい思いと内容について,ことばと写真や映像,音楽などを組み合わせ,編集し映像化を行いました。PVを,6月,9月,10月にチーム毎で計3本ずつ制作し、文化祭での発信,ネット上での公開への思いをもち,考えなければいけないことを議論して,著作権や情報発信の責任について意識を高めました。制作者の立場と閲覧者の立場を行き来し,相互評価・フィードバックを受けてブラッシュアップしたり,実際の許諾処理を行ったりする中で,様々な立場から映像表現を見つめ,著作権への意識を高めたと考えます。小学校教育における著作権を考える活動を自分なりに明確化し,教育活動に位置付けて、今後とも、実践を進めて行きたいと思っております。本当にありがとうございました。

    教育活動の概要 題名 プロモーションビデオ制作と発信を通して気を付けることを考えよう
    対象学年 小学校6年生
    授業科目 総合活動・国語
    授業時間数 18時間
    実施期間 2013年6月~10月
    レポート・教材
    ねらい 総合学習で活動内容を表すプロモーションビデオを作成した。学校の文化祭,動画共有サイトでの公開を通して,著作権や許諾について考え,著作権意識を高める。
    内容 本実践では,小学校6学年39名を対象に,総合学習での活動内容と伝えたい思いと内容について,ことばと写真や映像,音楽などを組み合わせ,編集し映像化を行った。
    チームに1台ずつの一眼レフデジタルカメラとPCを用意し,総合学習で取り組む風力・水力・火力・太陽光・人力発電,太陽熱利用といったチームごとの活動やそれをイメージさせる静止画,動画を撮影し,15秒・30秒のPVを,6月,9月,10月にチーム毎で計3本ずつ制作した。活動紹介や協力を求めるものからクリーンエネルギーへの代替えや節電など,活動を進める上で自分たちが感じた思いや伝えたいことを表現したものが多くなっていった。文化祭での発信,ネット上での公開への思いをもち,考えなければいけないことを議論し,著作権や情報発信の責任について意識を高めた。
    成果と課題 制作者の立場と閲覧者の立場を行き来し,相互評価・フィードバックを受けてブラッシュアップしたり,実際の許諾処理を行ったりする中で,様々な立場から映像表現を見つめ,著作権への意識を高めた。子ども発の学びは,子どもに深く根を下ろす反面,必要な内容を網羅できない危惧がある。小学校教育における著作権を考える活動を自分なりに明確化し,教育活動に位置付けて実践を進める必要がある。
    生徒の感想
    • 自分たちが工夫してつくった動画や作品がすごく大事なように、他の人の作品も大切にしようと考えるようになりました。
    • ネット上の写真を勝手に使うわけにはいかない,文化祭でPVを流すときは授業の一環だから許可はいらないなど,著作権を意識するようになりました。
    • 「昼の放送でCDの音楽を流すのは大丈夫なのかな」など、今まで考えなかった作った人の権利を考えるようになりました。
    • ネット上にあがっている音楽や動画も、多くの人が時間やお金をかけてつくっているものだから、無断で使うのはおかしいということを感じるようになりました
    選考委員コメント

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