第4回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

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    4コマ情報モラルを活用した全校的な取り組み

    担当教諭 新谷 洋介

    受賞のことば

    高等聾学校・写真

    聾学校である本校では、生徒にとって携帯電話のメール等の機能がコミュニケーションツールとして有効に使われており、ほとんどの生徒が携帯電話を所有し、使い方によってはトラブルも発生していました。

    本実践では、短時間でいつでも意識できるように、5分程度で紹介できる掲示型教材を開発実践しました。この実践は、学校と寄宿舎で取り組まれ、生活指導にも生かされました。

    今回の受賞を励みに、今後とも生徒・学生が安心して携帯電話等を活用していけるように、また、著作権を意識しながらそれぞれの創作活動に繋げられるよう支援していきたいと思います。ありがとうございました。

    (教諭 新谷 洋介)

    教育活動の概要 題名 4コマ情報モラルを活用した全校的な取り組み
    対象学年 高校1、2、3年生
    専攻科1、2年生(全学年)
    授業科目 SHR、HR等
    (日常の生活による指導)
    授業時間数 毎週約1回(掲示板等の
    情報モラル教育含む)
    実施期間 平成20年6月~21年3月
    レポート・教材
    ねらい 全教室や職員室などに定期的に掲示型情報モラル教材を掲示することにより、生徒や職員の情報モラルに対する意識を高める。
    内容 本校生徒にとって、携帯電話のメール機能、Webサイト閲覧機能は、他とのコミュニケーションを取るために非常に便利な機能であり、学校内においても日常的に使用している。また、活用方法もインターネットが主であり、SNSを活用した、掲示板やブロフでの交流も盛んに行っている。そして、それは常にネット上の危険と隣り合わせにいる状態であり、掲示板やブロフなどへ市販のキャラクターなど知的財産を公開してしまう可能性も高い。2007年度より情報モラル教育教材の開発と授業実践を行ってきたが、情報モラル教育について授業の中で一つずつ取り上げることは現在の教育課程上、時間的に無理があったため、ショートホームルーム(以下、SHRと表記)や放課の時間等を活用して、担任教師が継続した指導を行うことができるよう、掲示型教材と体験教材のセットを開発し掲示することにより全校で取り組んでいる。
    成果と課題 掲示型教材を活用することにより、特定のグループでの授業によるイベント的な指導ではなく、全クラスで定期的に情報モラル教育を実施することができた。また、定期的な指導ができたため、学校行事や長期休暇などにあわせた内容を提示することも可能になった。
    日常的に意識ができる環境を整えたが、対応方法など知識を深める必要性もあると感じているため、教科情報や学年指導などと連携し、授業形式でも補足していきたい。
    児童・生徒の感想
    • 文章だけだと読もうとする気持ちがおきないが、写真による4コマ風の説明があることで、内容を確認しようと思った。
    • 掲示物の説明を好きな時間に読むことができる。
    児童・生徒の変容
    • 掲示した後に、掲示内容の相談がくることもあった。
    • 教材の種類をたくさん準備しているため、生徒の間で問題がある際に似たような題材を掲示することができた。説明を真剣に聞くことや、自分のことと照らし合わせ質問する生徒もいた。
    • 掲示された内容により、自分のコンテンツを変更する生徒も出てきた。
    選考委員コメント

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