優秀賞・モデル教育賞 大阪府 羽衣学園高等学校一覧にもどる
著作権を意識して「私たちの『まち』をデジタルストーリーで発信しよう」
~情報活用の力をつける 、伝えたい事を相手に伝える~
担当教諭 米田 謙三
受賞のことば
優秀賞およびモデル賞をいただき、本当にありがとうございます。今回の授業の目的は、まず学年全体で実施するため共通の指導案およびワークシート、板書案を作成し、違う教員でも同じ内容で授業を実施することができるようにすることでした。また、生徒たちにとっての一番の効果は、もちろん自分たちのまちの知らない良さを見つけてもらうことでしたが、フリーのソフトで個人またはグループでそれをストーリーで発表させるために、じっくりと意見交換を実施することができたことでした。今回の授業では、特にまちのたからものを紹介するということで、著作権をきちんと知っておかないといけないということもあり、著作権に関する知識・技能を習得することで、きちんと著作権を意識しながらストーリーを作成したり、ソフトを活用できるようになりました。著作権教育は、情報モラル教育で終わるのではなく、コミュニケーション能力をはじめ今社会が求めるいろいろな能力を養う教材になると強く感じました。今後も継続的・計画的に著作権教育を進めていきたいと思います。(担当教諭 米田 謙三)
教育活動の概要 | 題名 | 著作権を意識して「私たちの『まち』をデジタルストーリーで 発信しよう」 ~情報活用の力をつける 、伝えたい事を相手に伝える~ |
---|---|---|
対象学年 | 高校2年生 | |
授業科目 | 情報Aと総合的な学習 | |
授業時間数 | 10時間 | |
実施期間 | 平成22年9月~平成23年3月 | |
レポート・教材 | ||
ねらい | 校内での情報科の教員の連携を図り、高2全クラスで学校放送番組(NHK教育「10min.ボックス情報.」ケータイ・インターネットの歩き方」著作権編誰でも作者になれる、だからこそみんなで権利を守ろうショートビデオ集 (一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構制作)5分でできる著作権教育(CRIC)をもとに指導を行う。生徒には、情報の収集、編集、発信について具体的に考えさせる。作品作成をさせるときに著作権についても考えさせる。生徒には、番組から学んだことをもとにフォトストーリーで個人またはグループでまちの地域遺産の紹介のストーリーを作成させる。次に国内の学校に(文部科学省ユネスコスクールと連携)に作成したストーリーを発信する。そして意見交換をし、社会生活の中でのネットワーク利用の利便性、新しい技術、活用の際の危険性(著作権含む)について学習する。 | |
内容 | 学年全体で実施するため共通の指導案や授業でのワークシートを作成し、違う教員でも同じ内容で授業を実施することができるようにする。また番組はWeb配信のものとDVDを活用するため準備の手間がかからないで同じものを同じ時間で全生徒に見せることができるようにする。またWeb配信のものは、途中で止めて解説したり、家で保護者と見ることも可能となる。番組から学んだことをもとに自分たちの地域遺産についてのデジタルストーリーを作成し発表させあい学びを深めさせる。また総合的な学習の時間と連携して、国内の学校へ発信し、意見交換を実施した。デジタルストーリーを作成するときに特に著作権に関しての理解を実践させる。 | |
成果と課題 | 学んだことを実践する交流・プロジェクト学習を実践することによりネットワークリテラシーを育み、生徒たちが、主体的に学ぶ意欲や問題発見・解決能力を具体的に自分たちまちの遺産を紹介するデジタルストーリーを作成することを通じて身に付け、また情報活用の実践力を育むことができた。著作権に関してはわかりやすい教材を共通して活用したので同じレベルで必要な情報を身につけることができた。また実際に作品を作成することでは情報活用の実践力を身に付けることが、またナレーション作成ではことばをまとめる力が成果としてあげられた。また作品作成にあたり著作権について実際に気をつけるようになった。また普段の情報の授業でポスター作成をするときや、ニュース番組などでも多くの生徒からキーワードとして著作権という言葉が出てくるようになった。また教員のみならず生徒たちも、価値観に支えられ相手のある達成感から、停滞しがちだった学習活動をより活発にすることが可能になった。また国内の小学校や高校と著作権など同じテーマで授業を実施することができた点で、これからの教科と総合が融合したカリキュラム開発の視点の一助にしていきたい。今後はこれを英語に翻訳して国外にも発信していきたいと考えている。 | |
児童・生徒の感想 |
|
|
選考委員コメント |