第5回 入賞事例

    これらの教育実践事例資料は、教育関係者が著作権教育を目的として、非営利で利用する場合に限り、自由にご利用いただけます。

    モデル教育賞  栃木県 宇都宮市立西原小学校一覧にもどる

    著作権ってなあに

    担当教諭 鈴木 眞由美

    受賞のことば

    西原小学校・写真

    本校における情報教育の一環として行った情報モラル指導の実践事例が、モデル教育賞という高い評価をいただき、大変光栄に思います。

    この実践では、子どもの理解を深めるために、教材の提示やワークシートの作成、ゲストティチャーの活用に重点を置いて研究に取り組みました。文化庁の体験シミュレーション型のデジタル教材を使って提示することにより、著作権問題を身近な問題として考えることができました。また、デジタル教材の場面と合わせたワークシートの活用により、話し合いが深まりました。さらに、著作権問題に詳しいゲストティチャーを迎えて解説していただくことにより、子どもたちに著作権についての基本的な知識を身に付けることができました。このような点が、モデルとなるような取り組みであると評価されたことは、私たちの大きな自信となるものでありまた、少しでも先生方のお役に立つことができればと願っています。
    (教諭 鈴木 眞由美)

    教育活動の概要 題名 著作権ってなあに
    対象学年 小学校4年生
    授業科目 総合的な学習の時間
    授業時間数 3時間
    実施期間 平成21年9月
    レポート・教材
    ねらい
    • 自分の体験をふり返り、著作権について課題を設定することができる。
    • 著作権について正しく理解し、自己の課題を解決することができる。
    • 著作権に関する自己の問題点や改善策について意見を出し合うことができる。
    • 著作権を守った正しい引用の仕方を知り、情報発信に生かすことができる。
    内容 日常何気なく行っている事例について、体験シミュレーション型のデジタル教材(楽しく学ぼうみんなの著作権(文化庁著作権課))を使って提示することで、身近な問題として考えられるようにした。また、情報メディア機器での提示と黒板掲示の併用を行い、デジタル教材を映し出したシーンの中で、問題提起となる場面は静止画として黒板に張り出すことで、児童に深く考えさせるようにした。授業展開に合わせて、デジタル教材の場面と合わせたワークシートも用意し、登場人物の会話やその後の展開を予想させることで、問題点の指摘や改善策を考える際の話し合いの活性化を図った。さらに、著作権問題に詳しいゲストティチャーを迎えて解説していただくことにより、著作権についての基本的な知識を身に付けることができるようにした。
    成果と課題
    • 情報メディア機器からの動画提示と、黒板での静止画掲示の併用により、問題提起となる場面を児童に深く考えさせるようにした。一方的に知識や対処法を教えるのではなく、話し合いにより、情報モラルの重要性を実感できる学習活動を行うことができた。
    • 著作権問題に詳しいゲストティチャーを迎えて、具体的な事例を通して解説していただくことにより、著作権についての基本的な知識を身に付けることができた。
    • 指導すべきタイミングを設定してそのときに応じた内容を指導したり、繰り返して指導したりしていく必要がある。
    児童・生徒の感想
    • 私は、初めて、著作権を知った時、今まで、ずっと、人のことをまねしてしまいましたが、今は、もう、人のまねをしていません。著作権は、人のまねをしては、いけないことが分かりました。著作権も分かりました。著作物は、ディズニーやキャラクターに、小さく、©マークが書かれています。著作権や著作物のことがよく分かりました。
    • 「著作権ってなあに」を学習して思ったことが2つあります。1つめは、分かったことです。私は著作権を勉強して、キャラクターなどを、まねしてはいけないことが分かりました。キャラクターは、1人で書くならいいと分かりました。2つめは、著作権マークです。著作権マークがなくても、まねしてはいけない、と思いました。著作権マークは、これから気をつけたいと思います。これからも著作権を生かして生活したいです。
    • 「著作権ってなあに」を学習して、初めて著作権のことを知りました。前は言葉しか知らなかったけれど、この学習で、著作権のことがよく分かりました。ゲストティーチャーの大野先生がとてもくわしく分かりやすく説明してくれて、マンガの絵とかは、自分が遊ぶことだけには、使ってもいいけれど、みんなにみせる学級新聞などには、使うと著作権にかんけいすることがよく分かりとても勉強になりました。この勉強をいかしていろいろ前より著作権に気をつけて行動したいです。
    • わたしは著作権ってなあにを学習して思ったことがあります。一つ目は、著作権の学習して最初のうちは、ただまねしなければいいんだと思いました。でもだんだん著作権の意味が分かりました。二つ目は先生がテレビを使って教えてくれたり、ゲストティーチャーの大野先生が分かりやすく教えてくださり深く著作権のことが分かりました。勉強した著作権を、生活に生かしたいです。
    • 「著作けんってなあに」を学習して思ったことが三つあります。一つ目は、身の回りの中でこんなに著作けんがあるんだぁと思ったことです。こんなに身の回りに著作けんがあってとってもおどろいたし、びっくりしました。二つ目は、新聞にも著作けんがあることが分かったことです。新聞にも著作けんがあって、新聞もまねをしては、いけないものがあることが分かりました。三つ目は、自分だけが見るものは著作けんいはんがないと分かったことです。自由帳や人にはみせないものは、著作けんいはんじゃないと分かりました。「著作けんってなあに」を学習してとてもよかったです。
    選考委員コメント

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