第2回 入賞事例

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    「人の作ったものを使うときのことを考えよう」

    担当教諭 尾崎 文雄
    (現在は津山市立弥生小学校勤務)

    受賞のことば

    高田小学校・写真

    はじめに、最優秀賞という高い評価をいただいたことに心から感謝申し上げます。今回「著作権を尊重する態度の育成」を目指して指導用教材を開発・活用しました。題材は児童にとって、日常どこにでもありそうな出来事から著作権に関わる場面を取り上げ、心情面に焦点を当てた構成にしました。私自身著作権教育という新しい教育分野に挑戦し、指導の難しさを感じましたが、同時にやりがいを感じる作業でもありました。開発した三つの教材が児童の心を感化し、著作権に対する正しい認識と感覚を持つことに、少しでも役立ってくれることを願います。今後も微力ではありますが、著作権教育の推進に寄与したいと思っています。本当にありがとうございました。
    (教諭 尾崎 文雄)

    教育活動の概要 題名 「人の作ったものを使うときのことを考えよう」
    対象学年 小学5年生
    授業科目 道徳
    授業時間数 3時間
    実施期間 平成18年6月~11月
    レポート・教材
    ねらい 「著作物を尊重する態度の育成」を目指し、著作物の大切さに気付くという心情面に目標をおいた授業を実践する。授業で使用する著作権指導用教材群は新たに開発し、他者評価をもとに修正・改善を加えながら、著作権教育に役立ち汎用性のある授業支援情報としてまとめ、来年度の本校での実践へとつなげていく。
    内容 授業で使う著作権指導教材は、児童の生活に身近な題材を取り上げる。また、一方的な禁止教育にならないために、題材には著作権者と著作物の利用者の二つの場面を盛り込むことで児童に多様な考えをださせ、場面の違いから著作物の大切さに気付かせるようにする。著作物を大切に思う気持ちが少しずつ高まるように題材にも工夫を加える。授業は3時間で構成し、3つの著作権指導用教材を作る。
    成果と課題 人のものを使うときは許可を得る必要性があることや、著作物を大切にし感謝しようとする態度が養われた。著作権者と利用者の二つの立場を考えさせることにより、多様な意見を出させることが出来た。児童や教師へのアンケート結果から教材の改善点が明らかになり、指導用教材の修正・改善に生かすことが出来た。心情面の指導に目標を絞った著作権指導用教材を3つ開発することができた。
    心情面を養うための教材がまだまだ不足している。様々な題材を扱った著作権指導用教材を開発し、児童の著作権感覚を養う必要がある。

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